曲を先に作ると、ボスやシーンのイメージがわきやすくてとてもやりやすい…んですが、アイデアやキャラクターはどんどん変わっていくので、最初に思いついた案が合わなくなってしまうこともあります…
そんなわけで、Chapter 2でボツになった曲をご紹介!
「Power of NEO unfinished」
『UNDERTALE』を作ったあと、僕が『DELTARUNE』でやりたかったことの1つが、“ガチ”バージョンのメタトンNEO戦(1ターンで終わらないやつ)をプレイできるようにすることでした。そのために「“NEO”の力」のロングバージョンのデモまで何パターンか作っていて、2016年に作ったやつまであります(笑)
…残念ながら、どれだけ作り直しても納得のいくフルバージョンに仕上げることができず… そうこうしてるうちにボスのコンセプトが進化して、戦う相手はスパムトンになり…それで結局、音楽も変えることになりました。
後半の部分は、いまでも気に入ってます。ギターのパートは『ブランディッシュ』のサントラに入っている「エンディング2」という曲に着想を得ました。とはいえ、全体的にだいぶ仮です。
この曲をBGMにした戦闘を想像すると、いまだにワクワクしますね。 でも、今後もし「“NEO”の力」のロングバージョンを作る機会があったとしても、もっと違うことをすると思います。
「Power of SPAMTON older」
「Power of Spamton」
作りかけ。特にドラムは仮です。
「NEO」戦の敵をスパムトンにするアイデアが固まると、曲が合わないことに気づいて、もっと邪悪で不気味な雰囲気を出そうとした結果です。
この2曲はほぼ同じですが、「older」じゃないほうのバージョンはドラムが違うのと、イントロにスパムトンのテーマの要素がもっと入っています(そして、さらに「作りかけ」です…)。
「Spamton battle forgotten 」
スパムトン戦のテーマとして最初に作ってみたのがこれ…だったみたいです。正直、まったく覚えていません。ファイルを見つけたときは、かなりびっくりしました(スパムトンが作ったのか…?)。
ちなみに、初めはスパムトン初登場シーンの曲「はい みなさn!」を、スパムトンのショップでも使おうと思っていました。ショップにいる時間が長くなるほど曲のピッチが落ちていって、最後には原形がわからないほどになる、というアイデアだったんですが、ダイアログのトーンに合わなくなったので、「黒電話」という別の曲を使うことにしました。
「Giga Queen old」
ギガ・クイーン初登場シーンで流れるあの曲は、じつは…
当初ギガ・クイーン戦用に作っていた曲の、テンポを落としたバージョンなんです!
使っている楽器は仮ですけど、この曲、けっこう悪くないんじゃないかと思うんですよね。ボクシングゲームのBGMっぽくなかっただけで。ギガ・クイーン戦用には、ボコリングマシンがパワーアップするシーンを作ったあと、それをベースにして別の曲を作ることにしました。
「Castle Town unfinished」
キャッスルタウンの曲、初めは陽気で明るい曲調にするつもりだったんですけど、やってみたら…どうもオーストラリアのアーティスト、ゴティエのとある曲みたいになってしまって…
最初の部分のメロディがちょっとしつこくなっちゃったんですが、0:45以降の仕上がりはすごく気に入ってます。
1:27以降は、完全に作りかけです。
「Rouxls battle 」
この曲、じつは前にも公開したことがあるんですよ。ただ、Chapter 1じゃなくて、Chapter 2用に作った曲だったという。だいぶシリアスすぎたので、あとからもうちょっとフザけた感じのバトルBGMを作りました。
「Queen battle original 」
未完成曲の中では、これがいちばんのお気に入りかも。少なくとも、Chapter 2の開発中にいちばんよく聴いていたのが、これでした。
クイーンがもっと怖そうなデザインだったあいだは、これをボス戦のテーマにしたいと思っていました。いまでもすごく気に入っていて、代わりにバードリー戦に使ってみようとしたぐらいで… でも、クイーンとバードリー用に先に作ってあったそれぞれのテーマ、どちらにもどうしても合わなくて、ボツになりました。
ただ、ヘンなんですけど、どうもこの曲、クイーンのテーマ曲ができた“あと”に作ったっぽいんですよね。クイーンのテーマの初期バージョンが、同じプロジェクトファイル内に入ってるので…
1:30から先、ピアノだけになる部分は、完全に作りかけです。